Tuesday, November 13, 2007

<スヌーピー>翻訳の谷川俊太郎さんに感謝状 原作者妻から

スヌーピーが活躍する米国の漫画「ピーナッツ」の翻訳を詩人の谷川俊太郎さん(75)が一手に引き受けて40年。世界でもまれな偉業をたたえ、東京都内のホテルで14日、原作者の故チャールズ・シュルツ氏の妻ジーンさん側から谷川さんに感謝状が贈られた。版権管理会社ユナイテッド・メディア(東京都港区)の企画。スヌーピーの着ぐるみが贈呈を祝福した。

 「ピーナッツ」は1950年から約半世紀にわたり米紙などに連載され、ビーグル犬スヌーピーや飼い主の少年チャーリー・ブラウンが人気者に。谷川さんは66年の米国旅行で、絵柄の愛らしさと裏腹の「苦い」内容に共感を覚えた。そこに日本の出版社から翻訳依頼が舞い込み、67年に最初のコミックを発売した。

 忘れられないせりふは「初期に訳したスヌーピーの『犬であることはつまらない』といった独白」だという。少年が肩を落としてつぶやく「やりきれない」など、哀感漂う翻訳が反響を呼んだ。

 「動物や子どもの姿を借りて、この漫画には人生の喜びや悲しみが息づいている。シュルツさんという人はそれだけ、魂の容量が大きかったのでしょう」と谷川さんは話していた。【斉藤希史子】

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