Tuesday, November 13, 2007

<NY原油>急落、一時90ドル直前 IEA予測下方修正で

【ワシントン斉藤信宏】ニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は13日、国際エネルギー機関(IEA)が原油需要予測を下方修正したことを受けて急落し、指標である米国産標準油種(WTI)の12月渡しは一時、前日終値比4.49ドル安の1バレル=90.13ドルと90ドル直前まで値下がりした。通常取引の終値は同比3.45ドル安の91.17ドルだった。終値ベースでの91ドル台は約2週間ぶりの安値。

 IEAが同日公表した11月の月報の中で、07、08年の世界石油需要をそれぞれ下方修正したことで、市場関係者の間に高過ぎる原油価格への警戒感が強まった。

 原油価格は今年に入ってから既に70%超も上昇しており、以前から「実需を伴っていない」(米アナリスト)と繰り返し指摘されていた。ただ、低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付きに伴う金融市場からの資金シフトの不安は残されており、イランなど中東情勢の推移次第では再び急騰する可能性もある。

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